カジノを含む統合型リゾート（ＩＲ）を巡る汚職事件で収賄罪などに問われた衆院議員、秋元司被告（４９）の公判が６日、東京地裁（丹羽敏彦裁判長）で開かれ、秋元議員らと一緒に中国やマカオを旅行した白須賀貴樹衆院議員（４６）＝千葉１３区＝が検察側証人として出廷した。秋元議員とともにカジノの遊興費などを贈賄側に負担してもらった状況を証言し、「旅行全体が秋元先生を接待するためのものだった」と述べた。

　ＩＲ汚職事件では、贈賄側の中国企業「５００ドットコム」が秋元議員以外にも政界工作を進めたことが明らかになっているが、現職グッチ tシャツ めめ 職の国会議員が証人出廷するのは初めて。計約７６０万円相当の賄賂を受け取ったとされる秋元議員の起訴内容のうち、約１８２万円分は、白須賀議員らとともに１７年１２月に中国やマカオを旅行した際の旅費や遊興費など。白須賀議員も東京地検特捜部の聴取を受けたが、ＩＲに関する職務権限がないことなどから立件されなかった。

　白須賀議員は旅行に参加した経緯を「秋元先生から『世界のリッチな方々の生活を見に行こう』と誘われた」と証言。初日にマカオのカジノに行き、ドットコム社の社長から２０万円相当のチップをもらったとした。秋元議員についてはセリーヌ tシャツ ロゴ り多くのチップをもらい、ブラックジャックかポーカーをやっていた」と述べた。

　秋元議員は翌日にはショッピングモールにあるグッチなどの高級ブランド店で、自身の靴や当時の妻への土産の財布などを購入したといい、「ドットコム社の社長がカードで支払っていた」と説明。秋元議員と自身の旅費については「ドットコム社側が負担したと思った」と振り返った。

　秋元議員側は、この旅行に関する費用精算について、元政策秘書の豊嶋晃弘被告（４２）＝収賄罪で公判中＝に全て任せていたと主張し、起訴内容を否認している。【遠藤浩二】